○お役所よ!税金の出る”打出の小槌”を探し続けることなかれ・・

 何時までたっても、政局の体たらくは目を覆うばかりである。日本全国に不況前線がどっぷり停滞し、日本経済の梅雨明けはまだまだ先のようである。 先日,リソナ銀行が 自己資本比率がなんたらで、2兆円もの国税をつぎ込むという。再建を誓い、新生合併 した直後のことである。 舌の根も乾かぬうちに、それも今回で三回目だという。この様な事態に陥った、責任官庁の財務省の責任は免れない。 儲かった時は自分たちで分配し、損失が抱えきれなくなると国税を注入するということでは、一般の国民には到底納得できない。 国民を愚弄するにも程がある、と言うものである。経営破たんした当初から、情報をディスクロージャーし、きちんと原因究明をし、速やかに対処し、責任者の即時退場が望まれた。 だが、政府はこれを「なーなー」で済まし、責任の追及をおざなりにし、見逃してきた結果が、このテイタラクである。
大部分の国民は、”2兆円?”と実感のわかない額と、あまりのデタラメぶりに怒り をと通り越して、無力感に打ちのめされている。 政府は医療費など取りやすい所、文句 の出ないところから着実に税を取り込んでいる。 そして、責任も取らず、対策もいい加 減な一部の人たちに、かすめとった税を惜しげもなくつぎ込む。 いつまでも”打ち出の小槌”があると考えているらしい。そろそろ国民は税の使い道に対して、怒りの声を上げなければならない。 一方、公務員(天下り役人も)たちは、いまの地位・職種に赴いた、最初の動機理由をもう一度考え直して見てほしい。 数ある動機の中から、「仕事が楽(ラク)である」事を理由に職に付いた人は、即刻公務員をやめるべきである。 あなた方に”楽”をしてもらう必要はいま、困窮した国民には無い。仕事の安定性や収入が他より良いから、」で選択した方はまだ救いがある。 自分が受け取る給料以上に仕事をしてもらえば良いからである。 長くぬるま湯体質に浸かって、今までいい思いをしてきたのであるから、これから抜け出せない人には、その人の能力に見合った仕事場に転職してもらうか、仕事に見合った給料に減額すべきであろう。 新たに勤務評価をする部署を構築し(オンブズマン形式など)、これの実行に速やかに対処して頂きたい。 能力の無い、やる気の無い者をいつまでも抱え込んでいるから、税金が無駄に使われるのである。 そしてこれら全体のヴィジョンを持たない、役人が自分の部署に配分された税金を、半ば無駄と知りながら、未だに”使いきる事が美徳”だ と考えている。

ひとり一人、各人がおのれの部署で税の使い道に、もっと真剣に取り組んでもらいたい。「いま、自分(達)が使っている(使おうとしている)税金は倹約する事が可能なのか?」を。身近にある鉛筆一本・消しゴム一個からその使い方に無駄がないか、今からやろうとしている行動や計画に不要なものが入り込んでいないか、もう一度検討し直してほしい。アイデアも汗も出さない公務員が少なくなればと思う、今日この頃である。

”税金の無駄遣い”を野放しにしての”増税案”ばかりでは、国民はいたたまれない。「小泉首相の構造改革とは何か?」を原点に返って、もう一度考え直す必要があろう。 もう既に、 役人は自分たちだけに潤沢な”打出の小槌”はもう底を突いた、と認識すべきである。 グリム童話の”青い鳥”がすぐそこに、いるうちに。
                     C妙 庵 (2006.7.7)