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怒れ高齢者!そして今、後期高齢者
  (長寿)医療制度の廃止に向けアクションを!

今年度4月から、75歳以上の高齢者を対象にした後期高齢者医療制度が施行された途端、国民から批判が多数上がっている。だが、これには法案成立以前から、様々な不合理・矛盾や問題点が指摘されていたが、小泉政権はそれらを解決しないまま国会通過(強行採決)させた。老後の生活と生命に直結する事の重大性から、強行される法律ではなかったと言える。この際、もう一度白紙に戻して多様な立場の高齢者に立って審議をつくすことである。
それが議員をはじめ公僕がすべき、納税者(国民)への最低限の責務である。

近頃、外来でお年寄りから「永く生きていたくない」、「生きているのが辛い」、「この先、生きていて何かいいことありますか?」など先行きの不安からこういった言葉を聞く機会が多くなった。古今東西“不老長寿”を願えない社会は不健全な社会だと私はそう思う。

 社会的弱者とされるお年寄りは多かれ少なかず“社会や介護者に遠慮”しながら生きている。「老いては子に従い」ではなく「老いては子に叱られ」生活している。特に少ない年金に頼らざるを得ない高齢者にとって、国のズサンな年金管理はペテンそのもので、“国が加担した振り込め詐欺”だと言えよう。つい数年前、政府が「100年安心な年金政策」などと、うそぶいていた「あれは何だったのだろうか?」。彼らが老後の人生設計を考えた40~50歳代にこれほどの年金のズサンを誰が考えたであろう?そんないい加減な年金、だが命の綱である年金。そんな消えた年金が取り戻されないまま、保険料だけはしっかり天引きされるような理不尽がまかり通ってはならない。老後の資金計画が大きく狂わされたお年寄りたちは、体や頭の働きが不自由になるにつけ、世間や家族に気兼ねしながら生きている。かりにも日本が先進国の仲間入りが出来たのは彼らが頑張ってきたからに他ならない。その人生の終期にこのような悲哀を感じつつ生きていくのは実に惨めで切ない。安陪政権の言った「美しい国」なのか?敬老精神を育み、尊厳ある高齢者としての社会保障のあり方を模索したい。

それにつけても後期高齢者(長寿)医療制度に関する、 厚労省の担当課長らの発言は国民の方を向いてない。「高齢者にも相当の負担という痛みを知らしむべき」といった発言もあったようだ。この類の痛みは受診抑制を引き起こし、それが疾病の重症化や、終には致命傷になることさえある。一言でこの法は悪法である。ヒトの心を持たない輩は厚生行政の仕事には不適切であり、早速に現場を去るべきである

  更に、今回の後期高齢者医療制度の診療報酬にも不合理が目に付く。高齢者の主病を一つと決め、これに関わりきめ細やかな診療・指導をした医師に600点を算定する。その他の疾患で診療した医師にはこの点はおろか、特定疾患管理料の225点も算定できないとした。メタボリック症候群を始め高齢者は複数の疾患を併せ持つ率が高いことはメタボリック(特定)健診を考えた厚労省も認めるところで、厚労省の言動は矛盾する。初めの前提が理不尽である。又、主病にしても、その時々で変わりうる。高血圧、糖尿病、骨粗鬆症、肺炎などその時々で主病が変わる事もある。これらのことを分かった上で、厚労省の担当課長は「主病は一つ」と言い放っている。極めて低い診療報酬に「モチベーションを下げるな!」は無理な相談であり、高齢化が急速に進む中で「医療費の伸びを増やすな!」にも限界がある。

日本は先進国G7の中で、国の医療費負担率が最低であるにも関わらず、WHO世界保健機構のいう健康寿命は世界一で、結果は既に出している。今の日本人の健康は世界がうらやむ国民皆保険制度の下、医療者の尊い労働奉仕に支えられてきた。疲弊しているのは勤務医だけではない。度重なるマイナス成長は大多数の医療機関にダメージを与え、余力は乏しくなっている。更に追い討ちをかけるように、今回の診療報酬改訂の中に開業医の医療環境が崩壊する基盤を組み入れた。一部の政治家や財務省・厚労省の役人に優れた日本の医療制度を壊す権利はない。

そもそも医療は社会が共有する財産である。経済学者の権威、宇沢弘文東大名誉教授も「医療は社会的共通資本である」と述べている。財務省の主導(経済財政諮問会議や規制改革会議など)で今まさに皆保険制度は崩されようとしている。マイケル・ムーア監督の映画「シッコ」やルポライター堤未果氏の“ルポ貧困大国アメリカ”を見読するまでもなく、日本の医療制度を決して米国式にしてはならない。

今回の改訂で多くの高齢者がいつになく怒っている。即刻この制度を廃止させ、次の選挙までこの怒りを持続したい。 
保険証の未着問題だけでお茶を濁らせてはならない。
    

2008年4月21日 福田 純

「“皆保険(医療)丸”という船がこのままでは航行不能になる」とのニセ情報(医療費亡国論)により、その船に乗っていた75歳以上のお年寄りは “後期高齢者(長寿)丸”に強制的に移乗させられた。長寿丸は自ら航行する能力が乏しいため、若くて元気な人たちが乗っている他の船と舫(もや)いロープで繋がれてはいる。  しかし、高齢者全員にオールが手渡され、そのオールで力いっぱい漕ぐように指示されている。
すぐ横には強力なエンジンを積んでいる“道路財源丸”が引き波を“長寿丸”に浴びせながら航行しているが「頑張って、しっかり漕げよー!」と掛け声は掛けるがその航行を助けようはしない。

2008.4.22.妙庵                 

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