男性専門外来
ED（勃起不全）
【勃起不全（ED/イーディー）とは】
ED（勃起不全）とは、「勃起機能の低下」を意味する英語Erectile Dysfunctionの略です。専門的には「性交時に十分な勃起が得られないため、あるいは十分な勃起が維持できないため、満足な性交が行えない状態」とされています。つまり、勃起が起こらないケースはもちろんのこと、硬さが不十分、勃起状態が維持できないなど、満足な性交が行えるだけの勃起が得られない状態は、いずれもED（勃起不全）となります。
EDの推定患者数は約1,300万人おり、特に40代男性は、3人に1人はEDともいわれています。ただ『恥ずかしいので相談できない』、『薬の副作用がこわい』とった誤解や不安から、治療したいが受診できていないのが現状で、医療機関に受診した経験がある人はわずか3.2％のようです。EDになる原因はさまざまですが、高血圧や糖尿病といった生活習慣病も密接に関わっているので、生活習慣病の早期発見・予防につながることも期待できますので、気軽にご相談ください。
【ED治療薬の種類について】
日本国内でEDのお薬は3種類あります。お薬の詳細やEDの疾患やQ＆A等については、下記の説明文や製薬会社のサイトなどもご参考にして下さい。
【バイアグラ（錠・シート）とは】
バイアグラ（一般名：シルデナフィル）は、勃起不全治療剤という薬効に分類されるお薬です。勃起は性的な刺激を受けて、海綿体に血流が流れることによって起きるが、EDになるとその血流が閉ざされ、血流が十分に届かなくなってしまいます。その血流を閉ざそうとする箇所に働きかけ、血流を増大させて勃起を可能にさせることができます。一方で、狭心症などがある方は血圧異常による心臓などへの負担があるので、医師による診療が特に重要になります。世界で初めて世に出てきたED治療薬で名前が知れておりますが、食事の影響を受けるなどの特徴があります。
【シアリス（錠）とは】
シアリス（一般名：タダラフィル）は、上記の作用に加え36時間の持続効果が期待できるのが特徴で、週末お飲みになると便利なお薬です。また、アルコールや食べ物との相互作用もありません。
【レビトラ（錠）とは】
レビトラ（バルデナフィル）は、バイアグラと同じような作用ですが、標準的な食事の影響を受けませんが、脂質が多いと影響を受けてしまいます。（標準的な食事というのは、700kcal未満で脂質が23.3g以下のことです。例：吉野家の牛丼並盛は影響を受けます）
【診療費ならびに薬剤費等】
これらのお薬は保険診療の対象とはなっていませんので、診療費ならびに薬剤費は全額患者さんの自己負担となります。費用は下記を参考にしてください。
・初診料：４，０００円
・再診料：２，０００円
・血液検査、心電図検査 約２，０００円（検査時のみ）
・情報提供書（紹介状）２，５００円（必要時のみ） ※すべて税込みのお値段です
【ED診療からお薬の受け渡しまでの流れ】
１．問診票・同意書の記入
問診票・同意書を当院ホームページからダウンロードしてご記入下さい。
同じ問診表・同意書が当院にもありますので、直接おいで頂いた時でも結構です。
２．診療用のカルテを作る
当院にて受付してください。（問診票・同意書の記載がまだな方は申し出て下さい。）
その際に記入した問診票・同意書をスタッフに渡してください。
３．心臓機能のチェック
EDのお薬を服用する前に、心臓の機能の問題がないかどうかを確認します。
詳しくは同意書の【可能性のある副作用や注意事項等】をご参照下さい。
４．併用薬の確認をする
常用薬や常用しているサプリメントのある方は、お薬手帳やサプリメントの資料を渡してください。
５．診察
現在のお困りの状況を確認し、診察いたします。
６．ED治療薬についての相談
お薬の種類の選択、服薬方法、処方日数、服用上の注意などを説明いたします。
7．お支払い後、お薬を受け取る
受付にてお支払いを済ませた後、お薬をお渡しします。