○横町の八っつあんと熊さん・日本経済を語る

はち:「知ってっか?日本の国の借金額。べらぼうな数字じゃ~ねーんだぞ」

くま :「なんでも国民一人あたり、600万以上にもなるっちゅう話だろ?」

はち:「国の収入が少ねー時に、公共事業だとかわけのわかんねーものにジャブジャブ使っちゃってあ~っという間に借金が800兆円にまで膨らんじゃったんだって言うじゃーねえか」

くま :「オラっちのかかあーだって、そんなおっかねーことしねーぞ。
借金の取り立て屋は来ねーのか?国には」

はち:「わかんねーけんど、このままじゃあ日本が潰れっちまうって、心配してる人も大勢いるんだと」

くま :「そーだなあ~。何とかしねとなあ~!」

はち:「なんとかってー、お前。何かいい考えでもあるんかのう?」

くま :「オラ、昨日夢を見ただ。そん中のオラは、えれ~学者様で、悩める日本経済の”超打開策”名付けて『コロンブスの玉子』じゃあなくて『コロンブスの玉手箱』っちゅう秘策中の秘策なんだ」

はち:「へぇー。頭のわりーぃお前が、学者様で~、秘策を考えた?と」

くま :「んだ~。
長引く不況を内需拡大で吹き飛ばし、デフレをインフレに変え、そして日本の膨大な借金をチャラにする。おまけに輸出を鈍らせる円高も阻止できるっちゅう、とっておきの秘策が・・・。あんのよ~!!」
はち:「なになに~?。そんなうまい手があんのかよ~。それもお前が考えたー?」

くま :「んだ~。そしてこの方法は外国の手を一切、煩わせないんだぜー!」

はち:「早く、そっ、その『コロンブスの玉手箱』っちゅう秘策を話してみろよ~、ちっ、じれってーなあ~!」

くま :「そー慌てんねえ~で、聞いておくれ。簡単なんでさあ~。
財務省が日銀にお札をバンバン刷らしてよお~、国民一人あたま700万円もくれてやるのよお~。そうすりゃあ~国民は大喜び!先の内需拡大、インフレ、円安、国の借金棒引き。みいーんな、即解決でさあ~!!」

はち:「そっ、そんな、うめー手があったとはなあ~!
おい、熊。すげー手を考えついたもんだなあ~、その夢ン中の学者様はよ~!」

くま :「家ン中でお札を刷っちゃあ、やばいけんど、国が刷るんじゃあかまわねえーだろ?」

はち:「おう、熊!。お前の夢ん中の学者様に早く出てきてもらって、竹中の大臣だか谷垣の大臣だとかと変わってもらえーや!」

くま :「そおーしてーんだが、その方法を考えてっとお~、夜も寝れねえーもんだから、夢をみられねえーんでさあ~!」

はち:「その学者様がでてこねーんじゃあ~、なあ~・・・!」

妙 庵 (2006.7.7)